玄関・廊下と階段の間の収納を天井から切りはなすことで、この家は「見えるけど行けない」を持つことになった。
廊下状の空間を極力排してLDKを広くし、かつ暖房効率の低下を抑えようとすると、玄関・廊下・階段といった空間は仕切られ隠されネガティブな場所になりやすい。こういった消極的な場所を、隠すのではく「行けないけど見える」迂回によって風通しをよくできないだろうか。寒冷地の住宅のための小さな試み。