貸オフィス、イベントスペースを含む複合商業施設に入居するグロサリーストアをデザインしました。商業施設は、醸造会社の倉庫を改修して作られたものです。
商品の各部門ごとに専門のバイヤーがこだわりの商品を仕入れ、その良さを伝えるために必要な場やしつらえが検討されました。ハンドソープを実際に使ってみたり、試飲として角打イベントを支えるためシンク付きのカウンターを設けました。また、オープンキッチンの窓からはコロッケを揚げる様子が見え、試食品の提供が行われます。動線や家具的なものからプライスレールのあり方にもデザインに関与することで、買い手-商品-売り手のコミュニケーションを豊かに・スムーズにする余地があることを感じました。
買い物を新たな体験として捉えなおそうとする売り手の意欲と、それを駆動させる良い商品-作り手-によるコミュニケーションの場です。